【自動車エンジンの歴史】レシプロエンジンとロータリーエンジン

自動車

自動車エンジンは、どのような形で出発をしたのかをご存知でしょうか?

実は、自動車エンジンはレシプロエンジンという方式が自動車エンジンの始まりです。

レシプロエンジンはシリンダーの中をピストンが上下し、その往復運動をクランクシャフトを使って回転運動に変え、動力として取り出す方式のエンジンです。

レシプロエンジンの歴史

レシプロエンジンという方式でスタートした自動車のエンジンですが、やがて4ストロークエンジンが登場しました。4ストロークエンジンを作ったのは、ドイツ人のオットーという人です。

それから2ストロークエンジンが作られました。それを作ったのはイギリス人のクラークという人です。

それから今度はディーゼルが登場しました。開発したのは、ドイツ人のディーゼルさんという人です。

ですから、ディーゼルエンジンは、このひとの名前からとられたということなんです。これらのエンジンは、いずれも19世紀後半に作られました。

レシプロエンジンより効率の良いロータリーエンジン

ところが、この往復運動を回転運動に変えるよりも最初から回転運動にして動力を生み出すようにしたほうが、ずっと効率的ではなかろうかというように考えついて人がいました。

その人こそ、ロータリーエンジンの出発点とも言える人です。ですから、ロータリーエンジンは、レシプロエンジンよりも新しいエンジンなんです。

このロータリーエンジンを開発したのが、ドイツ人のヴァンケルさんという人です。

ヴァンケルさんが、NSU(アウディの前身の会社)と共同開発をして、1960年に自動車用として実用化させました。

しかし、このロータリーエンジンは普及しませんでした。このエンジンを載せた車を量産し始めたのは、マツダだけだったんです。

1967年に発売されたコスモスポーツが、ロータリーエンジンを搭載した量産車第一号になりました。

ヴァンケル式ロータリーエンジンは、シリンダーとピストンの代わりに、まゆ型の断面を持つハウジングとおむすび型のローターを組み合わせ、ハウジング内をローターが偏心(回転中心を移動させながら)ハウジングとローターとの接点が作り出す隙間の容積が変化し、混合気が圧縮された所で火花を飛ばすことで燃焼を起こさせます。

その燃焼ガスの膨張がおむすび型のローターを押して回転させます。その際、ローターが偏心回転することで、エキセントリックシャフト(レシプロエンジンのクランクシャフトに当たります)を回す力となります。

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